江戸時代前期の善政として知られる天和の治は、館林藩を治めていた五代将軍綱吉公の功績として知られます。
戦国の殺伐とした気風を排除し元禄文化を育んだことで、近松門左衛門、井原西鶴、松尾芭蕉といった稀代の文化人をこの時代に生みました。
弊社は群馬県館林市で1928年に創業し90周年を迎えます。
近隣の伊勢崎工場で万年筆を生産するプラチナ万年筆の匠たちによって、記念オリジナル万年筆となる「元禄将軍」が作られました。
木軸万年筆の素材としては珍しいウォールナットとレースウッドという2つの材料を特別に加工し、1本ごとに木目の個性を際立たせた逸品に仕上げています。
【ウォールナット】
ウォールナットとは、日本語に訳すと「くるみ」の事です。ウォールナットはチークやマホガニーと並ぶ世界三大銘木とも言われる高級木材で、衝撃に強く、重厚で狂いが少なく、加工性に優れ、何より見た目が美しい事から、高級家具や工芸品などに多く使用されています。
また適度に油分を含んでいるため、人の手で触れて使えば使うほど経年変化が楽しめることも特徴です。
ウォールナットは西洋では富の象徴と言われていた事もあるほどの高級木材です。今でも根強い人気があり、アメリカ大統領の指揮台やミラノ大聖堂などにも使用されています。こちらの万年筆はウォールナット木材にウレタン塗装を施しマット仕上げを行いました。使い込むほどに艶を増し、長く愛着を持って使用していただける逸品です。
【レースウッド】
レースウッドの特徴は非常に美しく独創的な杢を持っている事です。
杢の形は多少の違いがありますが、この木からはすべての表面に連続して現れる少し銀色掛かった鱗模様が特徴でその独特の木目を形容して、ビーフウッドやシャークウッドと呼ばれることもあります。
「レースウッド」という名前は、板目に現れるレースを編んだ模様のような柄が由来とされ、それは実に上品であり、幾何学模様のような美しさを持っています。その美しさから家具や楽器など広く使用されております。
耐久性に非常に優れ、原産国ではブーメランの材料になるほど硬くて頑丈です。
こちらの万年筆はレースウッド木材にウレタン塗装を施しグロス仕上げを行いました。グロス仕上げの艶やかさとなめらかさで美しい杢をお楽しみください。
ペン先:中字M コンバーター付き
各限定100本 価格:65,000円(税別)
2018年3/8発売
問合せ:Mail: mitaweb@mitaclub.co.jp
TEL: 0276-70-1230